私なりに準備をして環境を整えたアメリカのサンフランシスコへの語学留学は、費用の件を除けば素晴らしい体験でした。選ぶにあたって大事だったのは、日本人が少ない事と授業があえて他所よりハードなスケジュールであることでした。さもないと、観光半分になり兼ねないからです。
実際のアメリカ生活はというと、大学の寮に住み常に英語の空間に身を置き、学校の授業は毎日5時間の週5日間で、25時間も拘束されるそのプログラムはきつかったけれど、とても充実したものでした。勿論クラスに注ぐ集中を切らせば、その充実感は味わえなかったでしょう。ホームワークも毎日沢山出され、夜中まで図書館に通うほど大変は大変でした。それでもESLの教師が皆、厳しくても素晴らしいので私の前へ進む気持ちが止まらなかったのだと思います。但し、アメリカ人教師達は、クラスで話すスピードを全然緩めないので、ちょっとでも気を抜けば直ぐに分からなくなるその繰り返しでした。でもついていきましたし、下手な喋りの質問にも厭わず答えてくれる先生達は、極めて熱心だったのです。
そして何よりも、彼らはただテキストを進んでいくのではなく、独自のアイディアでクラス内容の工夫を凝らしていたことや、リスニングテープと評価ノートに、激励のコメントを残してくれたりもしました。
アメリカ人の友達も出来、ルームメートも異国人、学校は留学生に会話のパートナーも用意してくれていて、なんて素晴らしい英語環境にいるんだと、日々ゆっくりと俯瞰で感じながら、学生生活が送れたと思います。